現代社会において「自己管理力」は、特に求められる重要な能力に他なりません。そんな中、あらゆる現場で自己管理力を高めるメソッドとして挙げられるのが、PDCAサイクルです。これは、それぞれの意味を持つ頭文字を言葉にしたもので、計画のPlan、実行のDo、測定・評価のCheck、対策・改善のActionを表しています。これは実際に行えている人がどれだけいるのかと正直疑問に思っています。つまるところ、現場で求められるのは、Checkを省いたPDAサイクルではないかと感じています。

そう思う背景として、とある事例をお話しましょう。私が働く職場で、新入社員がプレゼンテーションを任されました。この新入社員は張り切って情報収集をしながら、プロジェクトのプレゼンテーション作成に躍起になっていました。その後、部長などの上司が集まる会議で発表をしました。良いところを評価された部分もあれば、予測不足でダメ出しされる部分もありました。

そこで求められてくるのが、PDAの3つのサイクルではないでしょうか。Checkは、ダメ出し等で上司から自動的に評価を受けるものであり、自分自身がするものではないのではないかと感じています。そもそも、この新入社員のように張り切ってプロジェクトに取り組んでいれば、最善を尽くした結果であり、チェックのしようがありません。評価というのは、あくまでも他人から受けることで得られる気付きではないでしょうか。

自己管理力を高めるということは、自らの行いを自ら鑑みるということ以上に、外部の意見を取り入れていくということが重要になります。なんでも自分だけで解決しようとするのではなく、外部の人から評価をもらい、それを意見の1つとしてありがたく受け取り、研磨していくことが大事なのです。